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2008年12月12日  「 山の木 」

山の木

前回掲載している山での写真、写真作品として撮るだけでなく、、、

山に自生する木々の中で、樹形が素敵な株、
雑木風の庭にそのまま使えそうな素敵な株、、、
今回そんな個体をピックアップして撮ったものを紹介します。

ちなみに当ブログでは折にふれ、
「山採り物の木」という言葉をよく使っていますが、、、

当然それはこのような国有林などから不法に採っているのでなく、
きちんと産地から流通しているもので、

その産地というのは、だいたい東北方面が多いのですが、、、
生産者様が私有の山の許可を取ったり、山自体を買い上げたりして、
そして山の木を採って、セリ市を通して全国の植木屋様に入るのですね。

山で自然の中、他の木と競り合って育った樹形、
同じ生産者様でも、畑で苗から育てた整ったものとは、
また違った趣があるのですよ。


まずはいつもの「ソヨゴ」、というよりも紹介する写真のほとんどはソヨゴですが。。。

池の傍に生える株立ちのソヨゴ。なかなかです。
ソヨゴ


山の端、斜面に生える株立ちのソヨゴ。
小ぶりで下から枝が揃ってて、坪庭に一本入れるとそれだけで景色が出来そうですね。
流通しているものでこのような株を見つけると嬉しくなります。
ソヨゴ


これも前のと同じような環境に生える株立ちのソヨゴ。見事です。
こうやって斜面に、背後の高木で光りを遮られ、片側に偏って横へ横へと枝を伸ばし、、、
おのずと庭での配置も想像出来ますね。
ソヨゴ


両側からソヨゴの大木。一本立ちに株立ちに、確か雌雄の対だったかと、素晴らしいの一言です。
しかし成長の遅いソヨゴで、ここまで大きく成長するのって、どれ程の年月が掛かっているのでしょう。
ソヨゴの木で流通しているものは、基本的に全てが山採りの株で、こういった大木も流通しているのですが、
これだけ山にごろごろと生えていて、しかも全てが自然と綺麗な姿に成長しており、、、
いちいち育てる必要もなく、山採り物だけで安定して流通出来るのでしょうね。
ソヨゴ


これもまた程よい大きさのソヨゴ。
ソヨゴソヨゴ、、、とソヨゴのいい所は、この万人受けする涼しげな株立ち樹形だけでなく、
大人しい成長で、その大きさと枝ぶりを、剪定せずとも長年に渡ってあまり変化なく楽しめる所にあります。
ソヨゴ



さて、ソヨゴだけで終わってしまいそうで、、、その他にちょっと気になった個体を、オマケ程度ですが。。。

これは池の傍らに生える株立ちのアラカシ。珍しく程よい大きさですね。
ただ成長は早い木なので、数年でこのイメージとはかけ離れてきますが。。。
アラカシ


これは日陰に生えるヤブツバキ。凄く繊細なイメージの固体です。
この雰囲気だと株立ちの雑木として合わせれそうですね。ただ元気に幹が太くなると、繊細さは無くなる木ですが。。。
ヤブツバキ


これは低木のアセビ。意図的に移植されたのでしょうか。。。
ちなみに前回写真で沢山掲載したヒサカキ、全体的な写真は撮るのを忘れていました。。。
アセビ


さてさて、「山の木」と題して主に個人的に大好きなソヨゴを、、、
もっと沢山生えている訳ですが、林の中で一本を分かり易く撮る事は極めて困難な作業でして。

私の書く「山の木」「山採り物の木」、そのイメージ分かって頂けたでしょうか。。。

いわゆる日本庭園のように、仕立て木として毎年剪定をして、灯篭やつくばいを設置して、というのとは別に、
同じ「植木」をメインとする庭づくりでも、山の自然の景色を再現する事を目指す庭づくり、
一般的に「自然風」とか「雑木風」とか言われていますが、
このような山の木を中心に、自然のままになるべく枝を切らず、ダイナミックな景色を作ります。

ここではソヨゴを中心に常緑樹ばかりを掲載しましたが、
落葉樹ではヤマボウシやアオダモにモミジに、その他色々多種多彩な樹種が「山採り物」として流通しており、
畑で育った整った樹形の木とは異なり、一本一本その生い立ちを感じる木々、見ているだけでも楽しくなります。

ただこの写真のように沢山の木が寄り添って形成された樹形、
近くで共存する他の個体から受ける日照的な条件や物理的なストレスで、また斜面等の地形的な条件で、
幹が歪んでいたり、下枝が全く無かったり、片側に大きく偏っていたり、、、

庭に使うにも、一本だけでは不恰好で物足りないものが多く、それを複数を合わせるセンスが必要です。
そして必然的に沢山の木が必要になる訳ですが、、、抱き合わさって1本の空間に面白く収まる訳です。
またこういった雑木に高価な木はなく、案外安価だったりもするのです。


私の場合、自然の景色の再現を追究するという、造園的な志に根差している訳でなく、、、

あくまで外構的な使い勝手とゾーニング、塀やフェンスや門扉やカーポート、そいうった構造物をメインに、
そこに構造物の境界を無視するが如く、上空や隙間で自由に伸ばし絡み合った高木の枝葉で景色作りをし、
また構造物の境界内では、足元の中低木や下草類が、それぞれのゾーン毎にテーマを持って彩る。

その辺りがホームページにも書いている「外構と庭の融合」という私の大きなテーマなのです。
あくまで人為的な作為を感じる、ダイナミックで自然を感じる外構・庭園といった感じ。

そんな空間の設計には、こういった「山の木」、というのが欠かせないのですね。

投稿者: 日時: 2008年12月12日 21:45|HOME |2_3. 庭彩的雑感 41~60 |画面上へ

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