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2008年04月08日  「 山の恵み 」

坪庭

今回はいつもお世話になっています播州建創様の現場より、、、
某店舗様の坪庭の紹介です。

私自身フリーの設計屋としての活動としましては、
基本的に外構・庭の設計製図を主としている訳ですが、

現場調査から打合せから現場管理、そして施工。
とご要望がありさえすれば何でもお力添えをさせて頂いています。

さてさてそんな活動の中でも設計~施工を一人で出来る、、、
「坪庭」
なんてほんと楽しい部分です。

今回はシンプルモダンな新築建物でリニューアルされる店舗様、
写真のような白基調で吹き抜けの広々とした素敵なロビー、
そこへ光を導く一等地、、、

というなんともやりがいある坪庭サイズの空間を任せて頂きました。
目を付けていた素材を元に手描きスケッチで図面をおこし、、、
店舗様のオープンに合わせ先日空間に再現しました。


坪庭01
トップの写真よりぐぐっと近づいて、、、こんな感じの配植です。
常緑高木のソヨゴ株立ちを中心に、基本的に山採ものの株で自然風に、日陰の植生で、、、
左手奥に常緑低木のヒサカキで少し背後にボリュームを持たせつつ、
左手前に落葉中木のオトコヨウゾメ株立ちの繊細な枝を絡ませ遊び、
その足元から常緑低木のアセビを更に絡ませ、
右手横と手前には気勢の延長に落葉低木のウメモドキ大小を添えています。


坪庭02
更に近くに寄ると坪庭の足元が見えます。
お気に入りの生野産六方石で足元にも少しアクセントを加えつつ、
下草の織り成す空間を作っています。

もともと引き違い窓にするご予定だったそうですが、お施主様のご要望で1枚ガラスにされたとの事。
大正解です。坪庭を作らせて頂いた私的には。。。(笑)
あと左手上の窓は綺麗なトイレからになりますが、ご用の際にはソヨゴを見上げ爽やかな気分に。


坪庭03
ソヨゴを入れるのに少し苦労した管理用のくぐり戸より。
横から見ると前後関係が良く分かります。
正面から見るとクロスしているオトコヨウゾメの下枝とアセビ、こちらから見ると同じ気勢で揃っています。
ソヨゴの枝もほぼ正方形の敷地を斜めに振り分け、鋏を入れずに伸びやかな樹形を残せました。
そして正面からはソヨゴの一株に見えるヒサカキ、背後で少し重みを持たせつつ、
窓に迫る勢いのソヨゴとオトコヨウゾメの枝が遠近感を出しています。


坪庭04
ソヨゴの根を頂点として前後に下る築山。
素材に任せた自然風をベースに、景石敷石など人為的要素でモダンにしています。
ゴロタ石の隙間から下地の土が見えると興ざめですので、腐葉土を揉み潰し撒き、、、
腐葉土目地?にて隙間を埋めつつ、まだ味の無いゴロタ石に一味加えました。
また管理用の足場として飛石2石、正面からの風景にはあまり入り込まないように据えました。

そしてそんな足元の空間に、建物のスリットから程よい日差しが差し込んでいます。


坪庭05
結構な立体感を持たせています。
苔、、、そう、この前の日記の苔、です。
そして石の上、一等地に植えたシュンランもしかり。(花芽もついてますよ)
私自身の血と汗の結晶。そして山からの恵み。
これらは私からのサービスの部分です。いやぁ大盤振る舞いだ。ほんとに。(笑)


さてさて色々と理屈を並べましたが、特にデザイン上どうこうという訳でなく、、、

メインの全ては素材任せ。山が育んだ形に色の組み合わせ。

そうタイトルに書いた山からの恵み。
自然風な作庭とはそんな感じですよね。

これから多くの方が日々来られる空間の一部。
ちょっとでも皆様の癒しになり。
また日々過ごされるスタッフの方々にも新しい発見のある空間になりますように。。。

私も毎日見に行きたいところですが、、、苔なんて正直気になりますし。
いつも現場が出来るとそうです。ストーカーにならないよう自制しています。。。(笑)
さてうちのモデルガーデンも、がんばらねば。。。

投稿者: 日時: 2008年04月08日 01:01|HOME |2_1. 庭彩的雑感 1~20, 施工例 坪庭 太子町M様 |画面上へ

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